3月8日のレギュラーガソリンの全国平均の小売価格(現金購入価格)は、1リットル当たり146.1円となり、昨年11月第4週以来15週連続の値上がりとなりました。ワクチンの普及などによる世界経済の回復への期待感から原油価格が上昇しているためで、最近5年間では昨年に続く高値水準となりました。
経済産業省の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによれば、8日時点のガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり146.1円となりました。
前週に比べて1.5円高く、15週連続の値上がりで、この間、13.6円の値上がりとなりました。
ガソリンの小売価格は、新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が下落した影響で、去年4月後半には120円台となり、その後も低い水準で推移してきました。
その後、産油国が協調して減産を続けたことや、ワクチンの普及などによる世界経済の回復への期待感から原油価格が上昇に転じ、それに伴ってガソリン小売価格も値上がりが続いています。
今後の見通しについて、石油情報センターは「産油国が来月の原油の生産量をほぼ現行水準で据え置くことを決めたことなどから原油価格の上昇が続き、来週もガソリン価格は値上がりするのではないか」との見解を示しています。