ガソリン小売価格、6週連続上昇

    ガソリン価格は原料である原油価格の動向に大きく左右されますが、為替動向、需要と供給のバランス、国の政策といったさまざまな要因によっても変動します。

    さらに、SSの過密状態、競合店の有無などガソリンが消費される地域の事情も加わって、最終的な小売価格がガソリンスタンドの各店舗によって決められています。

    資源エネルギー庁が発表した石油製品の店頭小売価格(週次調査/現金価格)によると、7月12日時点でのレギュラーガソリン1ℓ当たりの全国平均価格は前週比0.5円高の158.0円となりました。これは2018年11月第3週以来、2年8ヵ月ぶりの高値水準です。

    ガソリン価格は、グラフからも明らかなように、年初から値上がりが続き、3月中旬以降、2017年以降の最近5年間で最も高い水準で推移しています。直近5週間では5.1円の上昇となり、このままのペースで行くと7月中にも2018年10月以来の160円台に乗りそうな勢いです。

    原油価格の上昇を受けて、石油元売会社の卸価格(SSの仕入価格)が昨年12月以降上昇傾向に転じたことなどが要因となっています。

    SSで販売される軽油も6週、灯油は32週連続して上昇しています。

レギュラーガソリン小売価格の推移
※画像クリックで拡大します。

(出所)資源エネルギー庁発表資料を基に作成




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