ガソリン小売価格/162.1円 6週連続値上がり

    日本エネルギー経済研究所石油情報センターは10月13日、11日時点のレギュラーガソリン価格(全国平均/店頭現金価格)が1リットルあたり前週より2.1円高い162.1円となったと発表しました。

    162.1円は2014年10月以来7年ぶりの高水準で、値上がりは6週連続(この間4.3円の値上がり)。原油価格の上昇が要因で、今後も値上がりする可能性があるとしています。

    ガソリン小売価格は3月第3週以降、最近5年間で最も高い水準で推移しています。

    コロナ禍から世界経済は回復しつつあり、原油の需要は増えています。天然ガスや石炭を含め、エネルギーの価格は全体的に高くなっています。また、為替が円安基調にあることも、国内の石油製品の値上がり要因になっています(灯油や軽油の小売価格も高騰しています)。

    石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国で構成される「OPECプラス」は10月4日、原油の追加増産を見送りました。原油価格の指標となる「米国産WTI原油」は80ドル台を記録するなど7年ぶりの高騰となっています。

    ガソリンや天然ガスの値上がりは家庭や事業者活動に直接的に影響することから今後の動向が注目されます。

ガソリン小売価格の推移
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(出所)石油情報センター資料を基に作成


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