【全般】9、「3E+S」(スリイープラスエス)って何?

①「3E+S」は、わが国のエネルギー政策の基本となる概念

   エネルギー政策の基本的な方向性を示すため、2002年6月に制定された「エネルギー政策基本法」に基づき、2003年10月からエネルギー基本計画が策定されてきましたが、2018年7月3日には「第5次エネルギー基本計画」が閣議決定されました。

   現在のエネルギー政策は、「安全性(Safety)」を前提に、「エネルギーの安定供給(Energy Security)」、「経済効率性の向上(Economic Efficiency)」、「環境への適合(Environment)」を図ることを基本的な視点(S+3E)として取り組むことが重要とされています。

   「安全性」の概念は2011年東日本大震災及びそれに伴う福島第一原子力発電所事故を踏まえ、2014年4月策定の第4次エネルギー基本計画から導入されました。 わが国は資源に恵まれない国です。全ての面で優れたエネルギーはありません。エネルギー源ごとの強みが最大限に発揮され、弱みが補完されるよう、多層的なエネルギー供給構造を実現することが不可欠です。

②2030年度における政策目標

「第5次エネルギー基本計画」で設定された、2030年度の「3E+S」の政策目標は以下の通りとなっています。

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③「3E+S」の今後の課題

   2020年10月13日の有識者会議で、「第5次エネルギー基本計画」の大幅見直しについての検討がスタートしましたが、政府から提示された「3E+S」の今後の課題は以下の通りです。

※画像クリックで拡大します。

(出所)経済産業省資料


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