【再エネ・クリエネ】9、水素はどうやってできるの?

    水素は、無色・無味・無臭の気体で自然には単独で存在しませんが、水素源の1つである「水」は地球上に無尽蔵に存在します。

    では、水から水素はどのように作られるのでしょうか。それは水を電気分解するのです。水(H2O)に電気を流して、水素(H2)と酸素(O2)に分けて水素を取り出す方法です。電気分解させるための電源として、火力発電は安定的に発電できる一方、二酸化炭素(CO2)を発生させる問題があります。このため、再生可能エネルギーである太陽光発電や風力発電の余剰電力を使用する方法は、製造過程でもCO2を発生しないほか、余剰電力の有効利用もできるため、期待されています。再生可能エネルギーから製造される水素は、製造から消費まで一切CO2が発生しない究極のクリーンエネルギーとして、「グリーン水素」と呼ばれています。また、電気分解させるための電源として原子力発電を利用した方法は「イエロー水素」と呼ばれています。


    このほかの水素の製造方法のひとつには、石油や天然ガスに含まれるメタンなどの炭化水素と水蒸気を反応させて作る方法があります。炭化水素と水蒸気の反応で水素とCO2に分解するのです。その時、CO2を大気中に放出させる前に回収して製造した水素を「ブルー水素」、CO2を大気中に放出してできた水素を「グレー水素」と言います。

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