【全般】7、「エネルギー自給率」とは-その2-

エネルギー自給率向上のための課題

   国内の天然資源が乏しいわが国において、エネルギー自給率を引き上げていくことは重要課題です。欧州主要国ではわが国と同じように資源に恵まれない中、独自の政策によってエネルギー自給率の向上を達成しようとしています。

   下図のように、フランスは原子力開発などによって自給率向上を図ってきました。ドイツは石炭生産に加えて風力を軸とした際立って高い比率の再生可能エネルギーで自給率を高めています。また、米国はシェールオイル・シェールガスの増産によって近年自給率を大幅に改善しています。

   東日本大震災を経験したわが国は、フランスと同じ道を歩むことは厳しいので、 国の経済力回復や地球温暖化を防止するためにも、「再生可能エネルギー」の拡大が 急務となっています。

   2012年7月に導入されたFIT制度の施行以来、太陽光や風力等の発電所が徐々に増え、電源構成における再生可能エネルギーの割合も増えてきました。2020年には太陽光を中心に21.8%まで上昇しました。

   2030年の22~24%、2050年の主力電源化に向けて、更なる再生可能エネルギーの普及が期待されています。

主要国の一次エネルギー自給率の推移
※画像クリックで拡大します。

(出所)経済産業省資料


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