日本は化石エネルギーのほぼ全量を海外から輸入しています。原油は中東依存度が約9割に達します。天然ガスは原油に比べ調達先の多角化が進み、中東依存度は約2割。今後も豪州や北米等も含めた多様な地域からの調達が見込まれます。石炭の中東依存度は0%。豪州、インドネシア、ロシアなど、近距離かつ海洋のチョークポイント(狭い海峡等の難所)を通過せずに調達しています。
中東情勢の緊迫化や米国の中東への関与の低下など資源を巡る世界各地の情勢変化やエネルギー需給構造の変化も踏まえつつ、石油・天然ガスの安定供給を確保することが引き続き重要になります。
LNGは中東依存度が低いですが、マイナス162度以下の超低温保存が必要なこと、気化しやすいという特性があるため、備蓄は困難視されています。