【石炭】1、石炭ってなに?

  みなさんは石炭という言葉からどのようなことを思い浮かべますか。発電所や、かつてのSL機関車などの煙突から、黒い煙がモクモクと立ち込める様子を想像する人もいるのではないでしょうか。近年では、環境汚染の「主犯格」として肩身の狭い思いをしている石炭ですが、戦前・戦後の日本の経済を支えてきた重要なエネルギー源だったことを忘れることはできません。まずは石炭の特徴を学んでから、エネルギーとしての長所、短所、今後の在り方について考えていきましょう。

  石炭は堆積した植物が地下で圧力や地熱の影響を受けながら、長い年月をかけて造られます。生成する過程で、含有する炭素、水素、酸素の比率などに違いが生じます。この変化の過程を「石炭化」と呼びます。炭素の含有率によって、褐炭(かったん、炭素含有率75%)、亜瀝青炭(あれきせいたん、75~80%)、瀝青炭(れきせいたん、80~90%)、無煙炭(むえんたん、90%~)のように分類されています。

  また、用途によっても名称を区別しており、発電用に使用するものを一般炭、製鉄用に使用するものを原料炭と呼んでいます。

はい、ここでおさらいクイズです。

クイズ >

次へ >
目次に戻る >