【石炭】2、石炭はどこからやってくる?

  かつて、日本でも北海道、東北、九州など各地で石炭を採掘することができました。炭鉱を抱える地域は好景気に沸き、多くの人が職を求めてやってきたといいます。1960年代には一般炭、原料炭を合わせて、年間5,000万トン程度の国産炭を使用していましたが、現在ではほぼゼロに。国内での採掘量が減少したため、いまでは一般炭、原料炭ともに海外からの輸入に頼らざるを得ない状況なのです。

  資源エネルギー庁の統計(2020年)によると、一般炭の最大の輸入先は豪州で、全体の67.3%を占めました。以下、ロシア(14.7%)、インドネシア(12.8%)、カナダ(2.8%)と続きます。中東諸国の比率が高い石油や液化天然ガス(LNG)との違いを見て取ることができます。

  石炭は、石油やLNGとは異なり、埋蔵地域が地政学的に比較的安定した世界各地に散らばっているのが特徴と言われています。このため、より多くの地域から偏りなく輸入することも求められています。

はい、ここでおさらいクイズです。

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