【石油】5、日本の石油供給体制について

  石油製品の供給は、石油製品を輸入する方法と、原油を輸入して石油製品に精製する方法(消費地精製方式)の2つがあります。日本の供給体制の根幹は消費地精製方式です。消費地精製方式は、①大型の原油タンカーで大量に原油を輸送することによりコストを低減できること、②国内の需要構造に合わせて石油製品の生産割合を一定の範囲で調整できること、③国内の環境基準等に適合した品質の調整が容易であること、④緊急時への対応に優位性があることなど多くのメリットを有しています。

  日本は原油のほぼすべてを海外から輸入しており、2020年暦年の原油輸入量は1億4,603万klでした。

  原油の輸入元を国別に見ると、輸入量の多い順に、サウジアラビア5,855万kl(全輸入量の40.1%)、アラブ首長国連邦4,599万kl(同31.5%)、クウエート1,309万万kl(同9.0%)、カタール1,206万kl(同8.3%)となっており、上位2ヵ国で全輸入量のおよそ7割強、中東4か国でおよそ9割弱を占めています。

※原油輸入量は財務省貿易統計2020年暦年(1~12月)のデータを引用。


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