【ガス】5、LPガスって何?

    みなさんはLPガスといって、まず何を思い浮かべるでしょうか。家庭のガスコンロで使う燃料で、大きなボンベに充填された液体を想像する方、または小さなライターに入っている液体を思い浮かべる方もいるでしょう。目に見えないけれどもタクシーの燃料として使われているという方も多いかもしれません。

    LPガスとは、液化石油ガスのことで、LPGともいわれています。LPガスは通常の状態では気体で、冷却するかもしくは圧力をかけて液体にします。液体にすることで体積は250分の1まで小さくできますので、輸送や貯蔵しやすくなるのです。

    LPガスには、プロパンガスとブタンガスの2種類があり、プロパンガスは、先ほどお伝えしました家庭のガスコンロなどで使用されることが多く、一般的に民生用と言われています。ブタンガスは、主にライターやカセットボンベで使用されるとともに、工場での燃料などで使用されることが多いです。タクシーの燃料として使用するLPガスは、プロパンガスとブタンガスを混ぜたミックスガスを使用する場合が多いようです。

    LPガスは、炭素原子と水素原子でできた炭化水素化合物であり、プロパンガスの分子式はC3H8、ブタンガスはC4H10です。空気より重く、通常では無色無臭です。ただ、LPガスとして使用する場合には、多くが硫黄などを使用して臭いを添加します。保安上、ガス漏れが発生した場合に、より容易に感知できるようにするためです。

    わたしたちの身近で使用されるLPガスは、石炭や石油に比べてCO2の排出量が少なく、比較的クリーンなエネルギーとして底堅い需要が見込まれています。

ではおさらいクイズです。

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