【再エネ・クリエネ】6、地熱の発電の仕組みは?

    地熱発電は、地球内部の熱を発電に利用するもので、地中に蓄えられた地熱エネルギーを、蒸気や熱水などの形で取り出し、タービンを回して発電する方法です。世界の火山の7%がある火山国の日本では、地熱資源量は世界で第3位ですが、開発コストが高いことや開発期間が長いこと、地熱資源の多くが国立公園内にあるため開発が規制されていることなどから、十分に利用されていない現状があります。

    地熱発電には、地熱貯留槽にある200~300度超の高温の天然蒸気を活用して直接タービンを回す「蒸気発電方式」と、低温の蒸気でも沸点の低い媒体を活用することでタービンを回すことができる「バイナリー発電」があります。バイナリー発電は、温泉地との共存共栄が可能なほか、初期費用も割安のため、年々導入が増えています。地熱発電は、1年を通じて一定量を発電できる特性があるため、設備利用率は約80%と極めて高く、ベースロード電源と位置付けられています。なお、天候によって左右される太陽光発電は約12%、風力発電は約20%の設備利用率となっています。

クイズ >

次へ >
目次に戻る >