【再エネ・クリエネ】7、中小水力発電の種類は?

    水力発電は、発電機のタービン(水車)を回し、その運動エネルギーを電気に変換する仕組みです。このうち、3万kW以下の水力発電を中小水力発電といいます。水が落下する際に生じる力を利用して、発電用水車を回すと言う方法で、日本では明治時代から利用されています。

    川を流れる水をそのまま利用する「流れ込み式」、川をせき止めてダムを作りダムに溜まった水を利用する「貯水池式」、川を流れる水の量を調整池で調整して利用する「調整池式」などといった複数の種類があります。

    流れ込み式水力発電の特徴は、河川に流れる流量をそのまま利用するため、一日を通してほぼ一定の発電を行います。設備利用率は60%程度です。一方、貯水池式および調整池式は、ダム運用や水道および灌漑用水の確保などが必要となりますが、ピーク時の需要を補うために水量を調整し、発電を行っています。設備利用率は45%程度です。

    中小水力発電は、自然の水を利用するため、枯渇することがない持続可能なエネルギーであり、CO2の排出もなく、出力の安定した発電ができるなど多くのメリットがあります。

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