【再エネ・クリエネ】8、バイオマス発電とは?

    バイオマス発電は、一般木材・リサイクル材質、一般廃棄物(可燃ごみ)、メタン発酵ガス(糞尿処理)、未利用材(間伐材)などを燃料として電気を起こす方法です。出力変動が少なく、設備利用率も高い、安定した電源となります。

    バイオマス発電のメリットは次のとおりです。①バイオマスは枯渇することのない持続可能なエネルギー、②CO2の排出が少なくクリーンで環境にやさしい、③廃棄物の再利用により循環型社会に貢献できる、④家畜糞尿や廃材などの再利用により地域産業の活性化に繋がる、⑤一般ごみなどを資源として利用するため地域環境が向上する、といった点が挙げられます。一方、デメリットとしては、バイオマスは広い地域に分散していることが多いため収集や運搬のコストが高くなりやすいことや、発電機やバイオ燃料を抽出するための設備が割高といった点も挙げられます。ただ、トータルで見るとメリットの方が大きいように映ります。

    バイオマス発電の燃料別比率として、2020年6月時点のバイオマス発電のFIT認定量および導入量を見ると、バイオマス発電トータルで827万kW(FIT前導入量含まず)となりますが、その内訳として一般木材が712万kWと大半を占めており、未利用材が53万kW、一般廃棄物・その他が44万kW、メタン発酵ガスと建築資材廃棄物がそれぞれ9万kWととなっています。バイオマス発電は、脱炭素社会に貢献するだけでなく、前述のように廃材などのリサイクルという観点からも、今後もその利用が増えていくとみられています。

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