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7日 原油は反落、高値警戒感からも中東からの供給不安が下支え

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は、前日比60セント安の62.67ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は、同51セント安の68.40ドル/バレルで推移している。
 米軍によるイラン司令官の殺害を背景とした中東情勢の緊張を受け、原油先物は上昇したものの、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「高値警戒感から利益確定売りが優勢」と述べた。同氏は「WTIは65ドル、ブレントは70ドルをつけると、もみ合いが予想される」と付け加えた。
 中東情勢の悪化を受け、株価下落に伴う景気悪化懸念よりも、中東からの原油供給不安が材料視され、原油価格の下値は支えられている。ただし、供給障害を伴わず原油価格が高値で推移すれば、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国による協調減産が緩められる可能性も考えられ、大越氏は「先が読みにくい地合いが続く」との見解を示した。
 日経平均株価は前日比289円19銭高の2万3,494円5銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.46円と、前日の午後5時時点(108.10円)と比べて、ドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):105.23 (↑2.73)

2020.01.07