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韓国事情=原発プラント2基の追加提案、古里1号機は廃炉へ

2015.06.25

韓国の原子力発電所をめぐる動きで、同国政府が原子力発電プラント計画に新たに2基を追加する提案をしたことが明らかになる一方、韓国水力原子力公社(KHNP)はこのほど、2017年6月に稼働開始から40年目を迎える古里1号機を廃炉にする決定をした。

原子力行政を管轄する韓国の産業通商資源部は6月初旬、2029年までの原子力発電プラント建設計画について、新たに2基を追加する提案を行った と発表した。すでに着工済みと今後建設を開始する予定の11基を加えると、韓国では現在の23基から36基に増えることになる。今回の追加提案は、第7次 (2015年~29年)電力受給基本計画の見直しによるもので、2年ごとに計画の見直しを実施している。韓国の電力需要は毎年2.2%の伸びが見込まれ、 2029年には年間需要量が65万6,883ギガワット(GW)になると予想されている。

一方、KHNPは6月16日、釜山市にある古里1号機の稼働期間の延長を申請しないと発表した。期限である2017年6月に運転を終了する。韓国 における原子力発電所の廃炉は初めてとなる。延長にかかわる審査が長期間に及ぶと、稼働率の低下につながり、採算ベースに合わないと判断したという。

本特集記事(2014年2月5日付)で取り上げたように、一次エネルギー供給のほぼ全量を輸入に依存する韓国では、2008年8月に30年までの 長期的なビジョン「第1次国家エネルギー基本計画」を策定した。その後のエネルギー供給体制の変化に対応するため、朴槿恵政権は2014年、2035年ま での「第2次国家エネルギー基本計画」を提出、閣議決定した。第2次計画では、電力供給における原子力発電の比率を現行の26%から29%へ引き上げる方 針を打ち出しているが、設備容量不足など、目標達成への課題も浮かび上がる。

韓国には現在、前述したとおり、点検・整備中を含め原子力発電所が古里、月城など4カ所、23基(総出力2万716メガワット=MW)のプラント がある。KHNPは6月半ば、韓国の全原子力発電所プラント23基のうち、92.34%に相当する1万9,129メガワット(MW)が稼働していると発表 した。