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中央アジア5カ国=TAPIが16年に着工、英テティスはタジキスタンから撤退

安倍晋三首相が10月22日から28日まで、モンゴルを皮切りに中央アジア5カ国(トルクメニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン)を訪問した。日本の首相が中央アジアを訪問するのは9年ぶりで、5カ国すべてを訪れるのは初めてだ。今回は、中央アジア5カ国におけるエネルギー動向を紹介する。

 

トルクメニスタン(首都:アシガバート)

トルクメニスタン・アフガニスタン・パキスタン・インドをつなぐTAPIパイプラインが2016年から着工される見通しだ。同国には、2016年に計428件、金額にして計97億ドルの投資計画があり、TAPI送油管計画もこのなかに含まれるという。10月20日付のサイト『トレンド』が伝えた。

 

タジキスタン(首都:ドゥシャンベ)

『AZERNEWS』(2015年10月13日付)によると、石油・天然ガス企業の英テティス・ペトロリアムが、タジキスタンのボクターズ油・ガス鉱区の開発プロジェクトから撤退する見通しだ。9、10月分のコスト分担分の支払いが滞り、事業パートナーの仏トタルなどから権益の返却、開発プロジェクトからの撤退通告を受けたという。

 

ウグベキスタン(首都:タシケント)

ロシアのルクオイルが9月下旬、ウズベキスタンにおける天然ガスの累積埋蔵量が300億立方メートルに到達したと発表した。このうち、250億立方メートル超をブハラ州のカウザク-シェイディ天然ガス田での生産が占めたという。

 

キルギス(首都:ビシュケク)

10月13日付のサイト『AKIプレス』によると、キルギス政府はこのほど、完工目前のトクモク製油所の稼働を急ぐことを指示した。11月末までに試運転に入ることを求めているそうだ。

 

カザフスタン(首都:アスタナ)

カザフスタンのマンギスタウ州に、同国4番目となる製油所の新設計画にイランと中国が参加する意向を示しているという。カザフスタンでは現在、石油製品が年間150万トン不足しているとされ、この数量は全需要の3割に相当する。10月17日付のサイト『テングリ・ニュース』が報じた。

2015.11.02