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29日 原油は反発、前日の急落を受けて買戻しが優勢

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日比24セント高の37.63ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同24セント高の39.36ドルと、小幅に反発している。
 野村證券経済調査部シニアアナリストの大越龍文氏によると、28日の欧米市場で原油相場が急落したことを受け、29日のアジア時間では「買戻しが入っている」ようだ。ただ、同氏は「上値は重い」と指摘。米エネルギー情報局(EIA)が28日発表した週間の石油在庫統計によると、23日までの米原油在庫は前週から430万バレル増加した。3週ぶりの増加で、積み増し幅は市場の事前予想の20万バレル増を大きく上回った。
 また、欧米で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、各国で経済活動の制限や新たなロックダウンが導入されており、収束する可能性は低い。加えて、製油所が集中する米ルイジアナ州へ28日にハリケーン「ゼータ」の上陸が予想されていることも弱材料、と同氏は付け加えた。
 日経平均株価は、前日比164円57銭安の2万3,253円94銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.45円と、前日17時時点(104.22円)からドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):69.18(↓0.11)

2020.10.29