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28日 原油は反落、利益確定の売りが先行

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ77セント安の88.31ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同54セント安の96.42ドル/バレルと、いずれも反落している。

 28日アジア時間の原油先物相場は反落。前日までの相場上昇を背景に高値警戒感が広がり、利益確定の売りが入った。米商務省が27日に発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)が3期ぶりのプラスに転じた一方、個人消費は前期比で減速。経済の先行き不透明感が完全には払拭されず、原油先物の買いに対し、「未だ慎重な姿勢が維持されている」と野村證券の大越龍文シニアエコノミストは指摘する。ただ、下値は堅いようだ。米国の金融引き締めペースが来年初めには緩和するとの見方から「ドル相場が下落基調にある」(同)。ドル建て商品の割安感に着目した買いが、原油相場の支援材料となりそうだ。

 日経平均株価は前日比126円55銭安の2万7,218円69銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.53円と、前日の17時時点の145.73円と比べドル高・円安方向に振れている。

 

 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):176.86 (↑0.59)

2022.10.28