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出光など3社=豪州ボガブライ石炭鉱山の拡張工事が完了、年間700万tを生産へ

出光興産と中国電力、新日鐵住金の3社は28日、共同で権益を保有する豪州ボガブライ石炭鉱山の拡張工事がこのほど完了し、同日に竣工式を行ったと発表した。今回の拡張工事により、今後20年以上にわたり年間約700万の石炭生産を計画している、2014年の生産量実績が558万トンだったことから、今回の拡張工事で約2割の生産増が実現できる。
豪州ボガブライ石炭鉱山は、出光興産関係会社の「ボガブライ・コール社」が80%、中国電力関係会社の「中国電力・オーストラリア・リソーシズ社」と新日鐵住金関係会社の「NS・ボガブライ社」がそれぞれ10%の権益を保有している。豪州ニューサウスウェールズ州に位置し、2006年の操業開始以来、高発熱量で低硫黄かつ低灰分の高品位炭を生産してきた。2012年に生産設備の拡張工事を開始し、新たに選炭機の導入や鉄道積込設備、貯炭場などの建設を進め、今回これらの工事が完了した。
石炭は、地政学リスクが低いため安定的な供給を実現するとともに経済性にも優れており、国の長期エネルギー見通しでもエネルギーミックスの重要な役割を担う。2030年度の電源構成では、約26%の比率を占めるベースロード電源として位置づけられている。

2015.08.28